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映画「種をまく人」ニュース
岸建太朗,足立智充,中島亜梨沙,竹中涼乃,原扶貴子,ささき三枝,杉浦千鶴子,細谷隆広,金澤翔子,松村厚,松沢直樹、鬼滅の刃

    ☆最新上映日程・時間☆

●大阪上映日程は下記HPでご確認下さい●


12/5(土)~12/11(金) →→→→→ 連日10時00分 〜 12時00分

12/12(土)~12/18(金) →→→→→ 連日13時00分 〜 15時00分


※初日12月5日(土)上映終了後舞台挨拶あり。
※12/6(日)、12/9(水)、 12/11(金)は、バリアフリー日本語字幕付き上映となります。

※前売券をお持ちの方は必ず窓口で受付が必要ですのでご注意くださいませ。
※以前ご購入された未使用前売券もご利用可能となります。
※上映日時は変更になる場合もあります。劇場ホームページをご確認ください。
※イベント等の詳細は随時決まり次第お知らせ致します。


☆☆☆各劇場にて特製パンフレットも販売しております☆☆☆
『種をまく人』オリジナルパンフレットには、制作秘話やインタビュー、コラム等、本作を深く理解するうえでの内容が充実しております。劇場窓口にて是非ご購入くださいませ!

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〜限定100枚となりますので、なくなり次第マスクプレゼントキャンペーンは終了させて頂きます!ご了承くださいませ〜

傑作映画

『未来には、より大きな愛がある。
だから我々は喜び、来たるべき生活を信ずるのだ。』
《「ゴッホの手紙」より》

ここ数年の映画体験の中でも最もビビった。
そして衝撃を受けた作品の一つだ。年をとったせいか、映画を見ても、昔みたいな興奮が無くなったと知人と話してた矢先にだ。
とにかく、人や事物や風景が恐ろしいくらいに生々しい。
格闘する精神みたいなものが映っている。
東日本大震災以降、自分たちの生きる世界はまだそこと地続きであり、それでも生きることは未だに美しい。
そう伝えてもらった気がした。

—瀬々敬久 映画監督

《『HYSTERIC』『ヘヴンズ ストーリー』『 64-ロクヨン』『友罪』『菊とギロチン』『楽園』ほか》



愛おしく、切なく、「種をまく人」は深く心を動かされる映画だ。
繊細さと、作品への尊厳を込めて語るならば、
物語は最も単純な方法で、 人間の本質的な真実へと潜り込んでいく。
ずっと心につきまとう映画である。

—ヨルゴス・アルヴァニティス 撮影監督

《テオ・アンゲロプロス作品 『旅芸人の記録』『霧の中の風景』『永遠と一日』ほか》



世界のごく小さな一角と一瞬を、
緻密に設計された脚本と撮影で切り取り、積み重ねていく。
あらゆるショットと役柄に宿る説得力。
その果てに立ち現れる、見た試しのない人間と社会の深淵、大きさ。
竹内洋介という途方もない才能の誕生を、けっして見逃してはならない。

—暉峻創三

《映画評論家 / 大阪アジアン映画祭プログラム・ディレクター》








イントロダクション

ゴッホの人生が現代日本に蘇る


 竹内洋介監督初長編映画 『種をまく人』は、オランダの画家、フィンセント・ファン・ゴッホの苦難に満ちた人生と、被災地に咲いていた一輪のひまわりから着想が得られた。
 ゴッホはその短い人生の中で、精神に変調をきたす発作に悩まされ続け、それでも懸命に生と戦い続けた。
  本作「種をまく人」は、障がい者を抱える家族の苦悩と葛藤を通じて、人間の心の闇を残酷なまでに炙り出そうとする。
そして、一人の少女が犯した罪とそれを取り巻く大人たちの姿を通じて、正常や異常といったレッテルを剥がし、生きるとは何かといった根源的な問題を観るものに提起し突きつける。

 そして生きるということの真実をより深く追求していく。

 「種をまく人」は、第57回テッサロニキ国際映画祭で日本人では史上3人目の最優秀監督賞、そして撮影当時10歳だった竹中涼乃が史上最年少で最優秀主演女優賞を受賞した。その後も様々な国際映画祭に出品され、多くの賞賛を得た「種をまく人」は、ロサンゼルス・アジアン・パシフィック映画祭ではグランプリ・最優秀脚本賞・最優秀主演男優賞(岸建太朗)・ヤングタレント賞(竹中涼乃)の4冠を獲得している。

   主演の光雄を演じるのは、映画監督(「未来の記録」ほか)でもある俳優の岸建太朗。今回、竹内監督の立っての希望で、撮影と主演を兼任して欲しいという要請のもと、前代未聞の挑戦を受け入れた。一年に及ぶ役作りと研鑽の末、不可能ともいえるその偉業を成し遂げた。昨今では、映画やドラマ、CM、PVの撮影監督としても広く活躍の場を広げている。
主人公の少女・知恵を演じるのは、本作が映画初主演の竹中涼乃。その迫真の演技は世界中から賞賛され、ギリシャやアメリカで主演女優賞を獲得した他、世界中の観客の心を鷲掴みにした。
 そして父・裕太を演じるのは、劇作家岡田利規が率いる「チェルフィッチュ」などの演劇公演で世界的に活動する実力派俳優・足立智充。昨今ではドラマや映画、CMなどにも多数出演している。本作でも自然体で揺るぎない演技力を見せ、映画の登場人物の核をなしている。
  母・葉子役には、映画やドラマ、CMなどでも幅広く活躍する元宝塚歌劇団の中島亜梨沙。美しさの中にも強さを感じる彼女の人間性は、本作の難役に深みを与えている。
他にも映画「僕の帰る場所」で主人公を演じ世界中の観客を魅了したカウン・ミャッ・トゥ、映画「Noise」での演技が話題となった鈴木宏侑、そして葉子の母を演じた早稲田小劇場出身の実力派女優・杉浦千鶴子、現在テレビで活躍中のマルチ女優・原扶貴子など、本格派俳優たちが脇を固め、映画に重厚感を与えている。

 本作の主人公・光雄は悲しみの最中、ひたすらひまわりの種を植え続ける。 やがてその行為に没頭するうちに、主人公はその意味すらも忘れてしまう。 そこにはもう、 悲しみも喜びも存在しない。 あるのはただ、 種を植えるという行為、 その種がのちに花開くという自然本来の営みと、 その事実のみになる。時の流れは人の感情を変える。 重くのしかかる日常の時間から一歩踏み出した時、 そこに在る時間に救われることがある。 絶望の中にある少女・知恵と父・裕太が最後にたどり着いた結論の先に、かすかな光が垣間見れる。

  世界各国で「日本映画史に残る最も美しいラストシーン」と呼ばれたそのエンディングは、きっと多くの人々の心を魅了することだろう。
セリフを極力排したストーリー

 3年ぶりに病院から戻った高梨光雄は、弟・裕太の家を訪れる。 再会を喜ぶ姪の知恵、その妹でダウン症の一希に迎えられ束の間の幸せを味わう光雄。 その夜、知恵にせがまれた光雄は被災地で見たひまわりについて語る。 知恵はその美しい景色を思い浮かべながら、太陽に向かって咲くひまわりと、時折ふと空を見ている愛しい一希の姿とを重ね会わせるのだった。
 明くる日、知恵は光雄と遊園地に行きたい嘆願する。裕太と妻・葉子はそれを快く受け入れ、娘たちを光雄に預けるが・・・幸福な時間も束の間、遊園地で突然の不幸が訪れる。

キャスト

  • 岸建太朗
  • 竹中涼乃
  • 足立智充
  • 中島亜梨沙

杉浦千鶴子原扶貴子篠原哲雄

杉浦千鶴子原扶貴子篠原哲雄

オールスタッフ
竹内洋介
映画祭受賞
映画祭受賞

撮影監督:岸建太朗 撮影/照明:末松祐紀 録音/落合諒磨 南川淳 制作担当/助監督:島田雄史 撮影助手/高嶋正人

キャスティング/森ゆかり ヘアメイク/山崎照代 渡辺章子 高橋亜友美 河村夏海 宮本圭歌 フィルム撮影助手/芳賀俊

ケイタリング/竹内幸男 竹内洋子 赤星孜 赤星三枝子 島田真美 加藤つる子 制作管理/川島真奈美

スーパーバイザー/山田達也 制作助手/植地美鳩 松比良建太 鈴木宏侑 整音/落合諒磨 カラリスト/星子駿光

予告編英語字幕/松井季里子 本編英語字幕/山口彩花 本編バリアフリー字幕/久木元真奈 題字/金澤翔子

ダウン症の姪

笑うのは普通の子より早かった。

 映画『種をまく人』は、長年追い求めてきたヴィンセント・ヴァン・ゴッホの人生と、東日本大震災の直後に被災地で見た一輪のひまわり、そして震災の翌年に誕生したダウン症の姪との関わりによって生まれました。

 2011年夏、私は友人とともに東北の被災地を訪れました。東日本大震災の津波によって倒壊した家屋や木々、津波の威力を物語る瓦礫の山を前に私たちは打ち拉がれ、荒廃した土地をただ黙って歩き続けました。 一体どれくらい時間が経ったのでしょう。疲れ果てて腰を降ろすとそこに一輪のひまわりが咲いていました。 誰かが植えたものなのか、波に流された種が自生したものなのかは分かりません。ただ一つだけ確かなのは、そのひまわりが私の心に何かを残したという事実だけでした。 「津波は多くのものを奪い去ったが、この花は津波が運んで来たものなのかも知れない。」 そう思うと、ひまわりとの出会いが特別なことのように感じられました。

 そして撮影の年の6月、私たちは、宮城県仙台市の若林地区に約2000粒のヒマワリの種を植えました。 震災の傷跡を残した状態の荒れた果てた土地を一から耕し、肥料を撒き、種を植えました。
  その後も定期的に若林地区を訪れ、草引きや追肥、水やりを行い、そんな育成作業は本編の撮影開始ぎりぎりまで続きました。 やがて度重なる危機に瀕しながらもひまわりは育ち、開花を迎えた8月の半ば、無事にラストシーンを撮り終えることが出来ました。

 早いもので震災からすでに9年が経とうとしています。
 時の流れは景色を変え、人の感情もゆっくりと変えていき、やがて震災での記憶を薄れさせていきます。
  私たちが種を植えた場所の周辺は、復興事業の工事によって土が運ばれ、現在は見る影も残されていません。
しかし、過ぎ去った記憶や失われた光景は、私たちの映画の中に確かに残されています。
35ミリフィルムの中に刻み込まれたその失われた光景を、一人でも多くの方々に届けたいと願っております。

 そして撮影当時3歳だったダウン症の姪も、来年には年8歳を迎えます。同じ年代の子供たちと比べると成長のスピードがゆっくりではあります。それでも彼女なりのペースで感情の表し方を覚え、コミュニケーションの取り方を身につけ成長しています。
彼女の屈託のない笑顔は、本当に私たちの心を癒してくれます。
彼女の無垢な心、その笑顔に触れるたび、人間の存在価値とはいったい何なのか、生きるということは何なのか、といったことを考えさせられます。

 映画『種をまく人』を通して、障害と個性、そしてそれを受け入れる家族や社会、人のあり方について今一度考えたいという欲求がこの映画を企画した目的でもあります。
 そして今回、本作に出演しているダウン症の姪と、それを取り巻く人物たちの苦悩と葛藤を通して、個性とは何か、生きるとは何か、そういったことを少しでも考えるきっかけを持って頂ければ嬉しく思います。

聖書

種をまく人

「大勢の群衆が集まり、方々の町から人々がそばに来たので、イエスはたとえを用いてお話しになった。「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落ち、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。ほかの種は石地に落ち、芽は出たが、水気がないので枯れてしまった。ほかの種は茨の中に落ち、茨も一緒に伸びて、押しかぶさってしまった。また、ほかの種は良い土地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。」

〜ルカによる福音書8章4節から8節〜